今わの際に残したい

そんなわけない、死んだあとインターネット・タトゥーとしてひっそり残り続けるオタクの記録。

とうらぶビュッフェ、白も黒も200色あんねんって感じだった。

 

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天気悪すぎてウケる。

 

というわけで、とうらぶコラボビュッフェに単騎突撃した。

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(季節はすっかりクリスマス)

 

場所はヒルトン東京お台場ベイ。同行するはずだった友人が急遽行けなくなった。そして天気は大雨だった。間違いなくコンディションは最悪だが、せっかくぶち当てたチケットを台無しにするもんかとゆりかもめに揺られてやってきたのはこの海岸沿いのラグジュアリーホテルである。

これまでもたびたび開催されてきた刀剣乱舞コラボビュッフェの中でも、今回は白と黒を基調としたキャラがテーマだそう。白といえば、もはや言うまでもない。そうだね、鶴丸国永だね?というか鶴丸以外にも基本的に拙者、白黒キャラ大好侍であるが故に、ほかにも無条件に好きな男達が白や黒を生かしたスイーツを展開しているのだからそれはもう行かないわけはない。それにビュッフェとはここ最近、強い因縁があったのだ。負けたくない。ライバルなのだ。先日、別の機会でホテルビュッフェに大敗して以来、今度という今度はビュッフェに勝利したいとちょうど考えていたところであった。その時の敗因もすでに反省済みだ。皿の4分の1をグラタンで占めたのである。しかもよくわからぬままよそったものもパングラタンだった。そのため、制限時間の4分の1をグラタンに費やしてしまったのだ。グラタンは好きだが、なぜこんなにもその一手で攻め続けてしまったのだろうか。

そんなわけで今回こそは絶対に全種類制覇してやろうと心に誓って、戦場に赴いたのである。

「先陣切って空気を掴むぜ」って鶴丸もいつも言ってたし、ここはいっちょ早めに現地入りして様子を伺いつつグッズでも買おうかと30分前には到着していた。が、ロビーにはすでに人だかりが出来ていた。ちなみにグッズは後ほど購入する時間があって並ぶ間に整理券が配られるらしい。どうやらビュッフェの最中に買い物をするのが今回の決まりだそうだ。おかげさまでかなり前めな順番をもらえた。

試合前のボクサーさながら会場の雰囲気を掴んでおきたかったとはいえ、普段の私だったらこんなにも早くは行かなかった。

それでもなぜここまで入りが早いのかというと、シンプルに緊張していたからである。コラボビュッフェ、マジで久々。それこそ中学ん時のスイパラ以来である。それに根っこが陰キャのインターネット完結型のオタクだから現場のふるまいをよく知らない。それも緊張する要因の一つだった。ぬいやアクスタとか持ってないからこういう時の撮影マナーとかもよくわからないし、下手なことすると「ファン マナー」とかでTwitterに晒されかねない。

とはいえせっかくのスイーツだから綺麗に撮りたいし、制覇もしたい。ちゃんと楽しめるか不安だったが、ことごとく打ち砕くのが天下のヒルトン様であった。つまるところ全くの杞憂であった。

丁寧な対応でホスピタリティもピカイチ。ボッチの様子もこまめにうかがってくれて、結果的にそこまで一人が気にならなかった。関係ないが、以前仕事でヒルトンさんへ商談に行く機会があったのだが、その時と全く同じ席に通された。

また、このご時世なのもあってかなり導線や仕組みもしっかり決められていた。

グッズ購入のタイミングもそうだが、心配だった撮影タイムもきちんと時間を取られていた。しかも客を誘導している間、ただ席で待たせるのではなく、ドリンク(別料金)の注文をさせるという効率ぶり。なかなか考えられてるなと勝手に関心していた。インスタ映えしそうな企画を数多く手掛けてきただけあってそうした女心とオタクの気持ちを完璧に理解している。

そんなわけでなにかとそこまで困惑せずに済んだのはありがたかった。

 

そしてなによりコラボビュッフェを盛り上げんとする、スタッフの力の入れ方がエグかった。

座席に通されると気合の入ったボーイさんからビュッフェの説明を受けるのだが、最後に気合の入った一言で締め括られた。ビュッフェで決意表明されたのは初めてである。すると途中から貫禄のすごすぎるおじさんがボーイの近くに寄ってきて一瞬、え…まさか???となる。こ、このままマネージャーの挨拶が入るのか?とビビった。流石にそんなことはなかったがシンプルに会場の様子を伺いにきてくれていたのだ。ちなみにビュッフェ終わりに一人ひとりにしっかりと頭を下げるその姿勢の良さは間違いなくベテランのそれである。危うくマネージャークラスが乾杯の音頭でも取るんでないかと心配になるほど、そこにいる全員で盛り上げようとしてくれている。そして細かいところだがドリンクを注文する時もグッズを購入する時も刀剣男士に様付けで呼んでいた。鶴丸様ですね、とか大倶利伽羅様ですね、とか最初どの辺への配慮だ…?と思った。が、これもきちんと考えられていることの表れなのだ。「さん」でも「君」でもない。なにより様付けなのはホテルの格の違いが出ている。それに設定上、刀の付喪神だしね。こういう細かなところがオタクの心を掌握するのだ。

 

かくしてお待ちかねのコラボスイーツとご対面したのであっt

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スゴ〜〜〜〜〜イ!!

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シャレ〜〜〜〜ッッッ!!!

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カワイ〜〜〜ッッッ!!

 

テラッテラのチョコレートや眩く煌めくジュレなど、スイーツ一つひとつが、本当に忖度抜きで宝石みたいだった。

それに誰がどのスイーツか名前を見るまでもなくわかる。あたりまえだろと思われがちだが、これがマジで凄い。各スイーツの説明書きも引く程凝っていた。説明書きで別にマウント取らんでももうあんたらの解像度の高さはわかってるよ、と感じるくらいに。

見た目がすごい分、味への期待も高まる一方で、ただ写真の枚数からも分かる通り、まあまあ数が多いのが気になる。前情報でも食べきることは難しいと聞いていたのでここはどうにか気合を入れて臨みたいところ。

 

そんな気持ちも相まったからか。

綺麗なスイーツ達も私の手にかかれば

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このザマである。2枚目に関してはかなり頑張った方だ。でもさっきまでの宝石のようなきらめきは消えた。

なにより食べてやるという気持ちの方が前に出ちゃってるんだよな。ていうかスイーツと同じ皿に申し訳程度の草を盛るな。

 

 

各メニューの感想と制覇のコツ

スイーツ11種、軽食10種、ドリンク(別注文)8種の計28種類が並んだ今回のビュッフェ。

推しである鶴丸をはじめとする伊達組を中心に食べ進めたとはいえ、それはそれは全メニュー素晴らしかった。なにより食べてて楽しかった。鶴丸に関しては白い表面から黒のティラミスが出てきて何故か興奮した。てっきり牛乳プリンとかかと思ってたら全然違うのだ(失礼)

このティラミスのほろ苦さが鶴丸っぽさを増している。
そしてビュッフェを前にした私、あまりにもヨクバリスだった。ポテトこんなにいらん。揚げ物そんなに食えん。危うく一周するという目標を失いかけたが、なんとか制覇できてよかった。
そして今回忘れられないほど美味しかったのが大倶利伽羅のイメージカクテルだ。

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ドリンクは鶴丸のと2種類頼んだのだが、これが冗談抜きで格が段違いだった。

コーヒーベースのカクテルなのだが、爽やかな香りが鼻に抜けて気持ち良い。コーヒーの嫌味な部分が全て取り払われており、コーヒー豆の良い香りだけが残されている。苦いだけじゃなくほのかに甘い。全てが複雑に混ざり合い、それでいて絶妙なバランスで成り立っている。こんなんもう、大倶利伽羅そのものじゃん。あぁ、そういえはそうだよな、お前って男は。こうやっていつもみんなが好きなことを知らずにシャラっとやってのけるよな。ずり〜わ、マジで。好きだ…………

加えて感動しちゃったことがある。みっちゃん、めっちゃ濃厚なチョコレートムースで食べる順番をミスったと思っていたがそこに大倶利伽羅のカクテルがあまりにもぶっささっていた。上品なコーヒーテイストのカクテルと甘いチョコレート。伊達組のマリアージュが見事完成されていた。

推し補正ってかそうじゃなかったとしても満足度がすごい。普通にコラボなしでもっかい味わいたい。

 

さて。推しはもちろん、せっかくならそれ以外のコラボスイーツも極力味わいたいという人も当然多かろう。

ただ料理の8割が甘いモノで構成されているため、なかなかにキツイのも現実だ。年齢と共に胃の許容量が下がるわたしからすると胸焼けを起こして食べきれなかった、もしくは食べられたけどあまり美味しく食べることが出来なかったということはなんとしてでも避けたい。

チケット争奪戦を掻い潜り、決して安くはない料金を払っているのだ。推しとの時間はもちろん、それ以外の要素だってしっかり楽しみたい。そんな思いは決してわがままではないはず。そこで今回は食べる順番に気をつけていただければ、美味しく食べきることも可能だということをお伝えしたい。

まずはラインナップについて。先述した通り、スイーツは11種類ある。一口サイズとはいえ、普段ケーキを11個を食べ続けるというのはなかなかないことだと思う。

一人で11個いけるか…?とマルスのような根性あるドスコイマインドをお持ちの方は、量の観点では乗り越えられるかもしれない。が、どうしても甘さという点が足を引っ張る。

そこで重要となってくるのが軽食のタイミングである。甘いものはより甘いものによって打ち消されていくという周知の理論につき、程よいタイミングでしょっぱいものをはさむことで都度お口をリセットする必要がある。

ちょうどいいお口リセット係といえばカレーとサラダだ。間違ってもアミアミポテトやマッシュポテトではない。これは大量に取ってはいけない。絶対にいけない。

特にスイーツビュッフェん時のカレーはいいぞ。最強だから。しかも普段の五割増で美味く感じる。それに太古の昔からたっけえホテルとカレーは強い因果の関係で結ばれており、ホテルそれぞれの個性が表れたシェフの本気カレーが味わえる。その中でも今回のカレーって個人的には結構高順位にランクインしている。黒と白あったが、白いココナツカレーが好きだ。ほんとに美味いのでそれだけでも食べに行く価値は十分ある。

ちなみに入れ替えのタイミングで取りに行くと熱すぎて突然Le Sserafimに加入することなるので注意。

ANTIFRAGILE

ANTIFRAGILE

(アチチチチ〜アチチチチ〜)

 

そして以下は個人的に各ケーキをどのタイミングで食べるのが良いのかまとめた資料だ。

序盤向き

  • 静型薙刀 オレンジショコラノワール
  • 燭台切光忠 チョコレートパンナコッタ
  • 髭切 白ゴマタルト
  • 膝丸 黒ゴマタルト
  • 源氏兄弟 ゴマ

中盤向き

終盤向き

 

後半、ぶっちぎりの甘さとヘビーさを持つ髭切・膝丸モノトーンゴマタルトを残すと間違いなく詰むということだけは言っておこう。序盤向きではあるが個人的にパンチが効きすぎているので場合によってはインターバル後に持ってくることもアリかと思う。

ちなみに上記の資料をもとに仮で考えるとおすすめの順番は以下となる。

 

1巡目

源氏兄弟モチーフ→サラダ→光忠チョコパンナコッタ→カレー(黒)→白ゴマ・黒ゴマタルト(※一気に片をつける)→静・巴のどちらか

 

2巡目

アミポテト・マッシュポテトなどやや重めの軽食→薙刀モチーフ→静・巴のどちらか→太鼓鐘貞宗 パンナコッタ→サラダ→鶴丸ティラミスプリン

 

〜休憩〜

コーヒー飲んだり、グッズを買いに行ったり数分時間を潰す

 

3巡目

伊達組モチーフ→サラダ→大倶利伽羅 オペラキャラメルサレ

 

これで簡単に一周が出来る。とは言えないかもしれないが少なくとも全く食べられなかった、という悲劇は避けられる。

いや楽しめれば別に量とか種類とかそこまでこだわってないよ…(ドン引き)という人もせめてアミアミポテトは大量に取らない方がいいことだけは覚えて帰ってくれ。

 

とかく、あれこれ言ってきたが、結局は美味しく食べたもん勝ちである。きっとヒルトン様もそれを望んでいるし、必死こいて食べた挙句気持ち悪くなって後味最悪だなんて笑止。本末転倒も甚だしい。なので、そういう空間を味わうことも含めたチケット代なのだとまずは楽しむことが先決だろう。

たかが、コラボビュッフェと侮ることなかれ。ヒルトンの一流シェフたちによってありとあらゆる白と黒が推しを媒介して表現されている。白と黒と刀剣乱舞というテーマから無限の引き出しを披露している。そんなシェフたちの英知を集結させたいわば総合芸術なのだ。

追加開催も決まったことだし興味のある方は是非行ってみていただきたい。