今わの際に残したい

そんなわけない、死んだあとインターネット・タトゥーとしてひっそり残り続けるオタクの記録。

【ネタバレ注意】『映画刀剣乱舞~黎明~』感想へっし〜もっとレッツエンジョイ東京してくれ。

 

ついに観た映画刀剣乱舞黎明。
気持ちにリキ入りすぎて、4DXをチョイスしてしまったので妙な余韻がまだ尻に残っているが、アレコレ言いたいことがありすぎて、取り急ぎまとめようと思う。

 

※※以下はネタバレと個人的感想です。未視聴の方や苦手な方はスルーください※※

 

クリアカードは長義

 

前評判とティザーの感じからして、若干薄目で見ていたところもあったが、気持ちとしては全然リピあり。ただ本作を一言で言うと、オタクの私は映像で歓喜(特にラスト)。設定と脚本は、初心者向けで誰もが一度は考えたことのあるようなものだった。いやめっちゃ下げるじゃん。そう、内容に関しては正直ツッコミどころ満載。金かけた分色んな方面からの要望が反映されちゃったかな?と変に勘繰っちゃうほどである。
とはいえいいところももちろんたくさんあって、のちほど良かったポイントを述べるからちょっと待っててほしい。

 

なんかよくわからんけどみんな無事でなにより…?

もとより原作のないとうらぶ君。そりゃオリジナルキャラの一つや二つ、設定の一つや二つで今更ガタガタ言わない。とは言ったものの、今回流石に投げっぱなしがひどすぎるんじゃないか??当初ティザーを見て、「ふむふむ今回は平安京が舞台なんですね。…え?酒呑童子安倍晴明も出る?四天王も!?え、なんだって!?本当の舞台は現代!?JKと謎のフード男とギャルとうだつの上がらない役人と強キャラそうな神主も!?一体どう繋がるんだ…!」とワクワクしていったらあんま繋がらなくてそりゃそうだわな、という感じであった。ある意味では予想通りではあった。とはいえ、前情報もなくこれを観に行ったらあまりの回収のなさに、がっかりする人の気持ちもわかるのだ。「オリジナル設定に手ェ出すなら終いまでやれ」と隣に座ってた鎌爺も怒ってた。
そもそもオタクは一度はこれを妄想してると思うんだ。送り迎えをしてくれる堀川国広とか、古典や芸術を教える歌仙兼定とか、現代を共に過ごす系の設定は一周回って懐かしさすら覚えた。実際こういう系の二次創作もたくさん出てるし。にしても、ここにきてそっち振っちゃったか〜〜という感じは否めない。現代にした時点でこうなることは薄々わかってたので仕方ないっちゃ仕方ないのかもしれないが。
さらに、各主の出演バランスが極端に悪かった気もする。誰を軸にするのかなのかもしれないが、一人ひとりパンチが効いてるだけに、出オチ感が否めなかった。出すなら出すで、やはりスピンオフやってでもしっかり描いて欲しかった。はかた号(ギャルと長谷部)をかなり楽しみにしていたが、はかた号は本当に一瞬で終わる。流石にもう少しあってもいいんじゃないか。の割に「へっし〜そういうとこ!」とかギャル主が諌めるシーンもある。「お前らいつからそんな関係に…?も、もう少し詳しく!!」と思うのだ。へっし〜とギャルのシーンもっとくれ。ていうか長谷部にはもっと東京を満喫して帰って欲しかった。109とか入ってMcBEEのギャル服とかを指で摘んで欲しい。長谷部が東京に翻弄されるとこ見たいよ。いや長谷部とギャルはまだいい方である。それどころか政府の役人なんてマジで喋らない。本当に粗茶ですが、くらいしか言わない。美味しい設定のはずなのに、尺の都合が憎い。その割にJKはなにがしたかったのか終始目的がわからなかった。友達大変なことになっているのに、人を殺すんですか!?と急に妙な正義感を働かせたり、モノの気持ちと共に過去が見えちゃったからそうなる気持ちはわからなくもないが、その割に気持ちの揺れ動きが全て急だった。ていうか渋谷大乱闘中に今その話する!?大事な説得のシーンも残念ながら何が言いたいのかよくわからなかった。その役回り山姥切だけで良くなかったか?と感じてしまった。
そして現代なのはわかったが、なぜ2012年なのかも本編では詳しく明かされない。ラストも一番美味しい「未来で待ってる」的な演出も絶妙に物足りない。そして大変申し訳ないのだが、やはりウケを狙ったのかところどころ、なんか鬼滅の刃とかを感じてしまった…(小声)
他の刀剣男士の掘り下げもまあ少ないしなんならちょっと雑だった。あ、これステで学んだやつだ。下手に増やすと置いてきぼりにされる男士が出るって。それぞれが主役級の逸話を持っているだけに一人をカリスマとして置いてしまうとそれ以外と一括りにされてしまう。そしていつも通り、終始本丸が置いてきぼりにされていた。ていうか、ほんとこれ言ってしまえばぶっちゃけ三日月だけでも成立したような気がする。山姥切の裏切りもそこまで当初のティザーと比べると掘り下げられないし、一期一振他、本丸の男士に至っては仲間が急に裏切るわ、審神者が朧げになるわで踏んだり蹴ったりであっただろう。
モノへの思いを抜き取られると、ヒトが放心状態になる理屈もあんまピンとこないし、それで日本が機能不全に陥るのも急な話だなとも思う。

 

 

 

 

とまあここまでボロクソに言っておいて何だが、個人的にはトータル5億点である。
え、ここまで言っといてですか!?はい、これから手のひらドリルします。そもそも「審神者が出ます!しかも主役はJKです!突然山姥切が寝返りわけのわからんヤツ(審神者)のモノになります!」と知った瞬間に、ややシャッターを締めかけていたので、事前評価がマイナスからスタートしており多少上振れした節はある。とはいえ、とにかく絵はめちゃくちゃ良かったのだ。く〜〜これだよ!これこれ!!これが見たかったんだよ〜が終始ずっと続いて楽しかった。ボロアパートの一角で兄弟を見つめる山姥切国広。見た目年齢が一回りも二回りも違うスーツの役人達に頭を下げられる山姥切長義。なにより高速バスに乗る長谷部。構図だけでもう面白い。
そもそも映画に関する舌がバカなので、この手のスケールのデカさが嫌いじゃないのと途中から無駄に壮大な話になるのは慣れている。この手の話、行き着くところはみんな揃いも揃って急に日本(世界)の危機!なのである。ただ大きな危機に立ち向かう彼らは美しいのだ。その様式美を取るのか、スジを求めるのか、まあぶっちゃけあとは個々の好みである(※チート級禁止技)
それにこれは意外にも良いように作用したんだが、各審神者キャストさんの演技力なのか刀剣男士とわちゃわちゃするのが案外すんなりと受け入れられたのだ。多分、これって相当チャレンジングな試みだったんだと思う。「とある本丸」というメディアミックスお馴染みの設定とはいえ、ミュやステでも審神者の明確な姿は出てこない。なんというか他の女性向けゲームの中でもとうらぶはとにかく「審神者=プレイヤー」という構図を守ってしまったため、他の本丸だとしてもこうもはっきり審神者の個性が出ると見る側としてはかなり複雑だ。その中で仮の主という策を取ったのは言うまでもなく上手いと思う。ギャルと長谷部だけでなく、神主と源氏兄弟もめちゃくちゃ良かった。もっと見せろ!となった時点でこれ大成功なのである。
そして刀剣乱舞全体としての方向性が固まりつつあるのも良かった。歴史というのは人々の集合体のはずなのにその"人々"がないがしろにされてるよ!という時の政府君さぁ…なところ。つまり雲行きの怪しさが間接的に浮き彫りになり始めたのは個人的にはかなり面白い。
あとは言うまでもなくキャストさんの演技がえげつなかった。梅津さんの長義の解像度は言うまでもなく、源氏兄弟も極らしく落ち着いていて、でもどこかコミカルで最高でした。佐藤たかみちさん演じる兄者の大雑把なところとか清々しくて大好きだ。そしてなんといっても、ラストうん数分のシーンで全て持ってかれた。ぬお〜〜〜これこれこれこれえ!!!!!!!!現代で戦う刀剣男士、最高である。もうみんな出れるなら映っちゃいなよ!集まっちゃえよ!みたいな豪快さが良い。ここだけもうあと100分いただきたい。どこぞのインド映画のエンディングみたいにエンドロールを有効活用するつもりでその間ずっと戦っててほしい。もしくは長谷部とギャルがバスに乗ってて欲しい。
他にも見どころシーンとしては鞄の中だからか、暗闇の中で薄ぼんやり浮かび上がる三日月宗近が良かった。Queenの『ボヘミアンラプソディ』のジャケ写か?ところどころカットインされる一人ボヘミアンラプソディ状態の三日月は必見だ。徐に斜め上のジッパーを片手で開けるのも非常にオモロかった。あとは長谷部が現代で姿を保てなくてピンチとなっている時にギャルが「なんかへっしー地味になってる!」って言ってて個人的にはツボだった。

 


総評して、贔屓目に見てもストーリーの粗が目立ちすぎたものの、そのスケールのデカさと演技・構図は素晴らしい映画刀剣乱舞黎明。キャラの掘り下げとか物足りなさは一方で魅力的だったことの裏返しでもあるのだ。1週間以内には再び見にいく可能性が高い。人を選ぶ作品だったが、シンプルに楽しかったのだ。

 

 

 


いや〜それにしてもとどまることを知らないな、刀剣乱舞。なんかいい加減なこと言っててもいつか実現しちゃいそうで怖い。
今のうち適当なこと言っとこ。
お〜い、みんなァ!5年後にハリウッド版映画刀剣乱舞やるってよ!とうらぶ人形浄瑠璃もやるし、そのうちUSJには刀剣乱舞ワールドができるよ!
あとさ、今回なんと映画オリジナルの刀剣男士も出てくるんだよ!彼はそのあとすぐにゲーム本編にも逆輸入されるんだよね!ガハハ!

………はぁ、寝よ寝よ。

取り急ぎ。

 

 

 

江おんすていじ。伏線なんて自分で考えなさいな、ってことかもしれない【刀ミュ】

 

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(松井のオタク君ワイ、絶命の図)

 

江おんすていじが1月22日に千秋楽を迎えた。

今回もご多分に漏れずめちゃくちゃ観に行った。そして毎回お約束のようにバチクソに泣いた。東京公演(現地)、初日のアーカイブ配信、千秋楽のライブビューイングと振り返り公演も購入して、通算7回くらい観たんじゃないだろうか。

いや、流石に観すぎだろ。何回擦んねん。気持ちはわかる。というかなんなら自分でもうっすらそう思ってる。でもこうでもしないと毎回良すぎて記憶を飛ばしているので、なんか良かったんだよね…?という浅すぎる感想しか抱けなくなるのだ。いやそれだけにとどまらない。果たして江おんすては本当に存在したのだろうかとすら思うのだ。…正直何を言ってるのかわかんないだろうが、CDやDVDは向こう半年以上出てこない。ということはつまりそれまでの間はこの江おんすてがワンチャン幻覚の可能性だってありうるのだ。なんか、夢だったんじゃないかな…?って毎回見終わったあと思うんだよね。

そんなわけでまだ観られるチャンスがあるうちに擦りまくり、覚えているうちにここに感想を残したいと思う。

 

今作は数あるミュージカル刀剣乱舞シリーズの中でも珍しく(?)誰も死なない、病まない、トラウマを植え付けない三拍子そろった、本丸での「日常回」である。しかし今回も、これまでの心をへし折られた数多の経験からして終始怯えきっていた。「お芝居が白熱し過ぎて勢い余って仲間同士で切り合ってしまったらどうしよう…」とか「これは実はすべて篭手切江の夢で、実際は戦っている最中に江のメンツがやられてしまい現実逃避のために見せている妄想なんじゃ…」とか物騒&不謹慎すぎる予想をしていた。だが安心して欲しい。純度100%の優しいお話でした。見終わった瞬間、多幸感と愛しさが沸き起こるまさしくこれがラブ&ピースだった。

そんなわけで、ストーリー自体はそこまで難しいものではなかった。フワフワとした伝承のみが残る自分たちに"物語"はあるのか自問自答し、だったらこの本丸で自分たちの思い出を作ろうと、すていじ(歌劇)を作るというのが大筋である。ゆえに歴史上の人物も今回は出演しない。そもそも江のメンツは登場ボイスでさえもあまり多くを語らないことから原作でもよくわかっていない要素が多い。共通して言えるのは刀工である郷義弘の作であるということだけ。というか、刀工自身も存在しているかはっきりとしたことはわかっていないから、現時点で実存しているかどうかも不明な刀も多い。そんな彼らが他の刀剣男士と触れ合うことでこうした悩みにぶつかるのは至極当然のことと思えよう。

シリアスに振ることも当然可能のはずだが、ここはあくまで江たち。特にミュ本丸の江といえば、原作の斜め上を往くキャラの濃さ。加えて追加キャストといえば「おもしれ〜男」を素面で貫く水心子と「お前が陰キャなわけないだろ選手権2022年優勝」の大典田光世である。結果的に全員ボケ倒すというツッコミ不在のミュージカルとなった。というより、元よりミュそのものがツッコミ不在なところがあるし、時に演出含め人類に早すぎる場合もちょこちょこあるので、これが通常運転なのかもしれない。

しかし侮ることなかれ。笑っているとふとしたセリフや曲でいともたやすく涙腺を破壊してくる。一部・二部・三部ともに全く油断できず隙がなかった。でもオイラ負けないよ。なんてことはなくて、先述した通りどの部でもオイオイ泣いちゃった。だって、それもそのはずで篭手切江の長年の夢だったすていじができるんだという思いで胸がいっぱいになる。

 

まず冒頭の『ものがたり』の時点で泣けてくる。思い返せば伊達双騎ん時も最初の伊達政宗のソロで泣いてたし(何故)さすがに涙腺チョロすぎんか?と思ったが良い曲は無条件に人を泣かせにくるのだ。そしてなぜ篭手切江がすていじにこだわるのか、それがうっすらと示唆されている。導入としては満点の曲だと思う。劇中劇といえば真っ先に源氏双騎が浮かぶが、いきなりスタートせずに三部立にしてでも背景を描いたのは個人的にかなりのファインプレーだと思っている。源氏双騎も今となってはあれはあれで正解だったような気はするけど、そうすることで初見でも困惑することなく安心して観ることが出来たのは大きい。この安心感を持たせる作りを今作は非常にこだわっていたように感じた。その一方でキャラの深掘りに専念したのだろう。

キャラの解像度といえば『すけっと ぷりーず』にはぶっ飛んだ。その名の通り各々が他の刀剣男士に"すていじ"を手伝ってくれるよう声をかけるシーンの楽曲なのだが、なんだそれ、可愛い。可愛いし、自分達が可愛く見せる振る舞いをしている。わざとだ。あざといのだ。あざといけど、嫌味じゃなくてあくまでコミカルなのがズルい。近年なんとなく「女性向け」の枠から脱したいんじゃないかなって思っていたから、ある意味では懐かしい演出とも言えよう。それに原作でのつながりや前の作品で同じ部隊だったからという刀もいれば、意外な接点を持つ刀もいて、なるほどこの江はこういう一面もあるのかと関心する。そしてそれぞれの持ち歌をアレンジして誘っているのはこれまでの作品を知っている人なら間違いなくグッとくる演出だろう。そう、察しの良い方ならお分かりだろうが今作は全体的にだいぶファン向けに作られていたものなのだと思う。

 

"影"が意味する篭手切江の夢とは

それもそのはずで先述した通り、この江おんすていじは篭手切江をはじめとした彼ら江にとっての長い道のりの集大成だったのだ。私たちは単なる一舞台を目撃したのではなく、彼らの3年越しの夢をリアルタイムで同時に追いかけていたのだ。

そもそも、ことの始まりは葵咲本紀が公演された3年ほど前までに遡る。ライブパートで最初に歌われる『私の夢見たすていじ・おうぷん』は葵咲本紀での篭手切江ソロ曲『未熟な私は夢を見る』をベースとされて完成形に至る。21年の壽乱舞祭で新たに登場した豊前、松井、桑名の三人が加入したことでパートが追加され、そこから今作で新たに五月雨、村雲が加入し、光世と水心子のパートも共に追加されている。そして過去公演では明かされなかった転調部分で「目撃してほしい 夢が真になる その時を」とあり、……なんかもう色々と涙出てくる歌詞なんだけど、それまでの道のり含めて追いかけてきてほしいと告げられているのだ。そして、ラスト「ぐらんどふぃなぁれ」では「かーてんこーる 目撃してくれたよね 夢が真になる その時を」と変化するのだ。つまるところ、我々は観客なのでなく、目撃者なのである。また、幕の節目節目に歌われる『ごう おん すていじ』では「長い影を引き連れて」とある。物語の冒頭、篭手切江は夢の中で自分の影に怯えていた。それがこの曲が歌われる一部のラストでは、一歩踏み出せるよう背中を押す存在に変わっている。すていじの光と自分たちの影がどういう意味を成すのか。「喜ばせたいというのは、そんなの建前だよ」と言うこてぎりの本心はそこにある。影が欲しいから、彼らは光ある舞台の上に立つのだ。ただの伝承、パライソでの豊前江が曰く"お化けみて〜なモン"じゃなく、間違いなく存在する者の証として影が欲しいのだ。怯える存在から自分を裏付けるものとして意味が変わっていくのだ。その影こそが私たち、存在する証拠としての審神者、つまり観客の存在なのではないかと思う。だからこそ、目撃者となってほしいと。彼の願いがうかがえるのだ。

そんなわけで一部のラストでは歌詞でも泣く。曲でも泣く。篭手切が一人で歌ってた頃を思い出しても泣く。情緒がマジでおかしかった。当然、同行者にはしっかり心配された。

 

「モノが語る故物語」な刀ステと「モノが騙る物語」の刀ミュ

ところで刀ステでは各回の冒頭、刀剣男士によるナレーションによって始まる。そこでは開口一番「モノが語る故物語」と語られている。ステオリジナルの文言なのか定かじゃないが、ステをどのように考え位置付けているのかがうかがえる表現で非常に良いと思っている。それに対してじゃあミュはどうなんだろう?と考えると"騙る"という言葉がしっくりくる。言い方には少々悪意を感じさせるが、なにかとこの刀ミュシリーズは刀剣男士が"誰かを演じる"ことでお馴染みである。今剣と岩融勧進帳義経と弁慶を演じることから始まり、みほとせ、パライソでは家康の家臣たちや天草四郎。源氏双騎に至っては劇中劇という形で髭切と膝丸は曽我兄弟を演じていた。今回もその流れは当然汲んでいる。むしろ今回なんてその集大成のようですらある。彼らは別の存在に成り代わり、なりすますことで自身の存在や役割を強く裏付けし理解しようとする。心理療法とかで「ロールプレイ」なんて言葉があるが、まさしくそれではないか。このミュ本丸にいる彼らは自分というモノ(存在)を"演じること"によって理解するのだ。いかに自分が元の主を想っていたか、反対に想われていたのか。また何者かに成り代わることで刀である自分たちの生まれた意味や役割を見つけたり、ヒトの生業を理解するのだ。こうして刀剣男士としての生き様が磨かれる。

そんな彼らが今回演じる生まれ変わった「南総里見八犬伝」はかつての主がなにかと後世で悪評だった村雲江のなんとなく腑に落ちないという思いをきっかけに作られる。

 

(持ち主の逸話はひどいわ二束三文で売られるわなにかと不憫な村雲江くん。にしても負け犬て…この謎俳句、やっぱり原作オリジナルなんですかね)

 

そのテーマは勧善懲悪からその先の復讐を断ち切ることを主題として強調されている。恨みを種や草木と表現し、育たぬようにすることで輪廻を断ち切ることができる、というテーマだろうが、これってよくよく考えたらとんでもないことである。勧善懲悪の八犬伝でよくもこんなとんでもないことをしてくれたと思う。村雲江に限らず、後世のイメージによって影響を受けた刀剣男士も少なくない。元の持ち主の色んな一面を知っている村雲江だからこそ、「おあいこだろう」と情を以て許すことができる。雪解けの話なのだ。題材として八犬伝を選ぶのもさることながら、刀である彼らがやるのもとんでもない話だと思うのだ。人の生き死にを操る彼らが、言ってしまえば「恨みの種」を生み出しかねない彼らが勧善懲悪がテーマの作品で愛を演じるというのは簡単なもんか。「戦いの道具である俺たちは間違いの道具ってことかよ」と思い悩んでいたあのパライソの時から、彼らは明らかに成長している。戦いの道具たちが出したアンサーが愛なのだと知ってあたしゃどんな顔したらいんすかね…

そんなわけでやっぱりテーマ・愛で語るべきは魔女である玉梓演じる光世と彼女に育てられた犬坂毛野演じる村雲江である。たびたび振り返る毛野の残虐な記憶の中で、二人の偽りだった親子愛がうっすら本物になっていく様子は筆舌し難いものがある。前述した通り、毛野は玉梓の愛を知って許すのだ。裏にどんな感情が隠されていたかわからなくても自分を育てた親として彼女を見逃す。劇中劇とはいえ、二人の演技を思うと刀剣男士としてのこれまでを感じざるを得ない。ていうかさ〜〜〜これ、現地だとわかんなかったけど光世、赤子を抱く時こんな顔してたんすか………マレフィセントやん……なんかマジでこれだけで今作観る価値あると思う。この表情一つで全涙腺が崩壊した。天下五剣だけに飽き足らず、お前は一体何になるつもりなんだ。歌うわ踊るわラップするわボイパするわ客を笑わせ泣かし、観客の喜怒哀楽は光世が握っていたといっても過言でない。何はともあれ、あれこそが光世の心であり、彼が知ってる愛なのである。

ほかにも、言わずもがな豊前の怒涛の一人二役は必見である。何がとは言わんが、すごかった。一部ラストの「マジかよ!」発言はこれのせいだったに違いない。流石の豊前もあそこまで走るとは思ってなかろう。

 

オマケ・ライブパート書き散らし

もうなんか色々想像の斜め上行き過ぎてどこに向かっているのかわからない。それは三部でも遺憾なく発揮されていた。むしろライブパートでその真価を発揮していた。すていじの上の彼らはヤバかった。ある意味刀をやめていた。刀剣乱舞ってなんだっけ?と大体のミュはそうなるんだが、今回はさらに上を征く。そんな3部を初見の曲を中心に、活きの良い感想と共に振り返ってみる。

 

光世・水心子ソング

前二曲がアイドルソングだっただけに突然の温度差でありとあらゆる変温動物たちが死んだ。なに急に?洋楽オシャソング流れてきたんだけど。zeddみたいなテケテンっていうSEはなんなんだ。ていうか水心子くんダンス上手いし、光世やっぱ歌うますぎんか?なんなん、「キツめのドリンク持った右手には無数のタトゥー」って。やっぱり陽キャじゃねえか。光世に無限の可能性を感じさせる一曲。あとさてはお前「Rouge on life(my life)」みたいな曲名だろ絶対。

→追記:残念!『Lose Your Mind』でした!

 

桑名ソロ

さっきまでのクラブは夢だったんだ…急に本丸の畑に帰ってきた。あ〜これこれって感じで落ち着く一曲。楽しそうでカワイイですね。ていうか桑名くん、初めて知ったけど歌声めちゃくちゃ通りますね??声デカくて最高です。


村雨・村雲ソング

エッなになになに????エッ二人ともなになになに??????エッ急に黙らないでくれ……エッなになになに????(終曲)

 

松井・篭手切ソング

で、出た〜〜最近味を占めてるDARA DARA DANCE系統。往年のボカロみを感じるイマドキソング。好きだ。なぜなら往年のボカロオタクだったから…

ダダダダラダラのつぎはパラパラパラパラサイトだった。


豊前ソロ

こわ…絶対落としにきてるじゃん。バイク要素が上手く出てて若干懐かしさを感じたからなんだろうって思ったら修二と彰だった。


真剣必殺ソング

ネバオーバーしててウィアカーニバルだった。これぞフェスティバルでカモンシェキナでしたね…

もはや和太鼓ですらなくてインド映画もびっくりな予想の斜め上をいく盛り上がり方でした。刀剣男士にどこまでやらせるのだ、ミュージカル刀剣乱舞とは…

 

 

 

もう刀剣男士は歌って踊るだけではなく、zeddになるわ修二と彰を一人でやるわマーチングバンドやるわハンドベル鳴らすわ、そんな時代なのである。盛りだくさん過ぎてお腹いっぱいを通り越してはちきれそうだ。そんなわけでこれだけ語っておいて大変浅すぎる感想だが、「本当に最高だから見て欲しい」の一言に尽きる。久々にエンタメに物理で殴られた。ミュ自体まだ観たことない人は他の作品から観るとメンタルやられる可能性もあるので、まずは彼らの頑張りや活躍する姿を見てキュンとするのはどうだろうか。そのあと別作品の温度差で死ぬかもしれないが。

 

 

 

 

いや〜〜〜今回も最高だったな、ミュージカル刀剣乱舞

江おんすていじ、かぁ…さっそく忘れないうちに色々ツイートするか…

 

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ん?

 

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あれ…??

 

 

そういえば結局、心覚ってなんだったんだ…????

あと倶利伽羅江さんは本当になんだったんだ…?

 

 

「俺たち江はッ…!!」で終わってたアレ。伏線回収としてはこの上ないタイミングのアレ。奇遇にも水心子と光世もいることで明らかにその話した方がいいだろと思わざるを得ないアレ(心覚)

 

結局今作も何も明かされないまま、伏線は依然として伏線のままお預けの状態である。

果たして明かされる日は来るのだろうか。まだまだ震える日は続く。

とうらぶビュッフェ、白も黒も200色あんねんって感じだった。

 

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天気悪すぎてウケる。

 

というわけで、とうらぶコラボビュッフェに単騎突撃した。

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(季節はすっかりクリスマス)

 

場所はヒルトン東京お台場ベイ。同行するはずだった友人が急遽行けなくなった。そして天気は大雨だった。間違いなくコンディションは最悪だが、せっかくぶち当てたチケットを台無しにするもんかとゆりかもめに揺られてやってきたのはこの海岸沿いのラグジュアリーホテルである。

これまでもたびたび開催されてきた刀剣乱舞コラボビュッフェの中でも、今回は白と黒を基調としたキャラがテーマだそう。白といえば、もはや言うまでもない。そうだね、鶴丸国永だね?というか鶴丸以外にも基本的に拙者、白黒キャラ大好侍であるが故に、ほかにも無条件に好きな男達が白や黒を生かしたスイーツを展開しているのだからそれはもう行かないわけはない。それにビュッフェとはここ最近、強い因縁があったのだ。負けたくない。ライバルなのだ。先日、別の機会でホテルビュッフェに大敗して以来、今度という今度はビュッフェに勝利したいとちょうど考えていたところであった。その時の敗因もすでに反省済みだ。皿の4分の1をグラタンで占めたのである。しかもよくわからぬままよそったものもパングラタンだった。そのため、制限時間の4分の1をグラタンに費やしてしまったのだ。グラタンは好きだが、なぜこんなにもその一手で攻め続けてしまったのだろうか。

そんなわけで今回こそは絶対に全種類制覇してやろうと心に誓って、戦場に赴いたのである。

「先陣切って空気を掴むぜ」って鶴丸もいつも言ってたし、ここはいっちょ早めに現地入りして様子を伺いつつグッズでも買おうかと30分前には到着していた。が、ロビーにはすでに人だかりが出来ていた。ちなみにグッズは後ほど購入する時間があって並ぶ間に整理券が配られるらしい。どうやらビュッフェの最中に買い物をするのが今回の決まりだそうだ。おかげさまでかなり前めな順番をもらえた。

試合前のボクサーさながら会場の雰囲気を掴んでおきたかったとはいえ、普段の私だったらこんなにも早くは行かなかった。

それでもなぜここまで入りが早いのかというと、シンプルに緊張していたからである。コラボビュッフェ、マジで久々。それこそ中学ん時のスイパラ以来である。それに根っこが陰キャのインターネット完結型のオタクだから現場のふるまいをよく知らない。それも緊張する要因の一つだった。ぬいやアクスタとか持ってないからこういう時の撮影マナーとかもよくわからないし、下手なことすると「ファン マナー」とかでTwitterに晒されかねない。

とはいえせっかくのスイーツだから綺麗に撮りたいし、制覇もしたい。ちゃんと楽しめるか不安だったが、ことごとく打ち砕くのが天下のヒルトン様であった。つまるところ全くの杞憂であった。

丁寧な対応でホスピタリティもピカイチ。ボッチの様子もこまめにうかがってくれて、結果的にそこまで一人が気にならなかった。関係ないが、以前仕事でヒルトンさんへ商談に行く機会があったのだが、その時と全く同じ席に通された。

また、このご時世なのもあってかなり導線や仕組みもしっかり決められていた。

グッズ購入のタイミングもそうだが、心配だった撮影タイムもきちんと時間を取られていた。しかも客を誘導している間、ただ席で待たせるのではなく、ドリンク(別料金)の注文をさせるという効率ぶり。なかなか考えられてるなと勝手に関心していた。インスタ映えしそうな企画を数多く手掛けてきただけあってそうした女心とオタクの気持ちを完璧に理解している。

そんなわけでなにかとそこまで困惑せずに済んだのはありがたかった。

 

そしてなによりコラボビュッフェを盛り上げんとする、スタッフの力の入れ方がエグかった。

座席に通されると気合の入ったボーイさんからビュッフェの説明を受けるのだが、最後に気合の入った一言で締め括られた。ビュッフェで決意表明されたのは初めてである。すると途中から貫禄のすごすぎるおじさんがボーイの近くに寄ってきて一瞬、え…まさか???となる。こ、このままマネージャーの挨拶が入るのか?とビビった。流石にそんなことはなかったがシンプルに会場の様子を伺いにきてくれていたのだ。ちなみにビュッフェ終わりに一人ひとりにしっかりと頭を下げるその姿勢の良さは間違いなくベテランのそれである。危うくマネージャークラスが乾杯の音頭でも取るんでないかと心配になるほど、そこにいる全員で盛り上げようとしてくれている。そして細かいところだがドリンクを注文する時もグッズを購入する時も刀剣男士に様付けで呼んでいた。鶴丸様ですね、とか大倶利伽羅様ですね、とか最初どの辺への配慮だ…?と思った。が、これもきちんと考えられていることの表れなのだ。「さん」でも「君」でもない。なにより様付けなのはホテルの格の違いが出ている。それに設定上、刀の付喪神だしね。こういう細かなところがオタクの心を掌握するのだ。

 

かくしてお待ちかねのコラボスイーツとご対面したのであっt

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スゴ〜〜〜〜〜イ!!

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シャレ〜〜〜〜ッッッ!!!

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カワイ〜〜〜ッッッ!!

 

テラッテラのチョコレートや眩く煌めくジュレなど、スイーツ一つひとつが、本当に忖度抜きで宝石みたいだった。

それに誰がどのスイーツか名前を見るまでもなくわかる。あたりまえだろと思われがちだが、これがマジで凄い。各スイーツの説明書きも引く程凝っていた。説明書きで別にマウント取らんでももうあんたらの解像度の高さはわかってるよ、と感じるくらいに。

見た目がすごい分、味への期待も高まる一方で、ただ写真の枚数からも分かる通り、まあまあ数が多いのが気になる。前情報でも食べきることは難しいと聞いていたのでここはどうにか気合を入れて臨みたいところ。

 

そんな気持ちも相まったからか。

綺麗なスイーツ達も私の手にかかれば

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このザマである。2枚目に関してはかなり頑張った方だ。でもさっきまでの宝石のようなきらめきは消えた。

なにより食べてやるという気持ちの方が前に出ちゃってるんだよな。ていうかスイーツと同じ皿に申し訳程度の草を盛るな。

 

 

各メニューの感想と制覇のコツ

スイーツ11種、軽食10種、ドリンク(別注文)8種の計28種類が並んだ今回のビュッフェ。

推しである鶴丸をはじめとする伊達組を中心に食べ進めたとはいえ、それはそれは全メニュー素晴らしかった。なにより食べてて楽しかった。鶴丸に関しては白い表面から黒のティラミスが出てきて何故か興奮した。てっきり牛乳プリンとかかと思ってたら全然違うのだ(失礼)

このティラミスのほろ苦さが鶴丸っぽさを増している。
そしてビュッフェを前にした私、あまりにもヨクバリスだった。ポテトこんなにいらん。揚げ物そんなに食えん。危うく一周するという目標を失いかけたが、なんとか制覇できてよかった。
そして今回忘れられないほど美味しかったのが大倶利伽羅のイメージカクテルだ。

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ドリンクは鶴丸のと2種類頼んだのだが、これが冗談抜きで格が段違いだった。

コーヒーベースのカクテルなのだが、爽やかな香りが鼻に抜けて気持ち良い。コーヒーの嫌味な部分が全て取り払われており、コーヒー豆の良い香りだけが残されている。苦いだけじゃなくほのかに甘い。全てが複雑に混ざり合い、それでいて絶妙なバランスで成り立っている。こんなんもう、大倶利伽羅そのものじゃん。あぁ、そういえはそうだよな、お前って男は。こうやっていつもみんなが好きなことを知らずにシャラっとやってのけるよな。ずり〜わ、マジで。好きだ…………

加えて感動しちゃったことがある。みっちゃん、めっちゃ濃厚なチョコレートムースで食べる順番をミスったと思っていたがそこに大倶利伽羅のカクテルがあまりにもぶっささっていた。上品なコーヒーテイストのカクテルと甘いチョコレート。伊達組のマリアージュが見事完成されていた。

推し補正ってかそうじゃなかったとしても満足度がすごい。普通にコラボなしでもっかい味わいたい。

 

さて。推しはもちろん、せっかくならそれ以外のコラボスイーツも極力味わいたいという人も当然多かろう。

ただ料理の8割が甘いモノで構成されているため、なかなかにキツイのも現実だ。年齢と共に胃の許容量が下がるわたしからすると胸焼けを起こして食べきれなかった、もしくは食べられたけどあまり美味しく食べることが出来なかったということはなんとしてでも避けたい。

チケット争奪戦を掻い潜り、決して安くはない料金を払っているのだ。推しとの時間はもちろん、それ以外の要素だってしっかり楽しみたい。そんな思いは決してわがままではないはず。そこで今回は食べる順番に気をつけていただければ、美味しく食べきることも可能だということをお伝えしたい。

まずはラインナップについて。先述した通り、スイーツは11種類ある。一口サイズとはいえ、普段ケーキを11個を食べ続けるというのはなかなかないことだと思う。

一人で11個いけるか…?とマルスのような根性あるドスコイマインドをお持ちの方は、量の観点では乗り越えられるかもしれない。が、どうしても甘さという点が足を引っ張る。

そこで重要となってくるのが軽食のタイミングである。甘いものはより甘いものによって打ち消されていくという周知の理論につき、程よいタイミングでしょっぱいものをはさむことで都度お口をリセットする必要がある。

ちょうどいいお口リセット係といえばカレーとサラダだ。間違ってもアミアミポテトやマッシュポテトではない。これは大量に取ってはいけない。絶対にいけない。

特にスイーツビュッフェん時のカレーはいいぞ。最強だから。しかも普段の五割増で美味く感じる。それに太古の昔からたっけえホテルとカレーは強い因果の関係で結ばれており、ホテルそれぞれの個性が表れたシェフの本気カレーが味わえる。その中でも今回のカレーって個人的には結構高順位にランクインしている。黒と白あったが、白いココナツカレーが好きだ。ほんとに美味いのでそれだけでも食べに行く価値は十分ある。

ちなみに入れ替えのタイミングで取りに行くと熱すぎて突然Le Sserafimに加入することなるので注意。

ANTIFRAGILE

ANTIFRAGILE

(アチチチチ〜アチチチチ〜)

 

そして以下は個人的に各ケーキをどのタイミングで食べるのが良いのかまとめた資料だ。

序盤向き

  • 静型薙刀 オレンジショコラノワール
  • 燭台切光忠 チョコレートパンナコッタ
  • 髭切 白ゴマタルト
  • 膝丸 黒ゴマタルト
  • 源氏兄弟 ゴマ

中盤向き

終盤向き

 

後半、ぶっちぎりの甘さとヘビーさを持つ髭切・膝丸モノトーンゴマタルトを残すと間違いなく詰むということだけは言っておこう。序盤向きではあるが個人的にパンチが効きすぎているので場合によってはインターバル後に持ってくることもアリかと思う。

ちなみに上記の資料をもとに仮で考えるとおすすめの順番は以下となる。

 

1巡目

源氏兄弟モチーフ→サラダ→光忠チョコパンナコッタ→カレー(黒)→白ゴマ・黒ゴマタルト(※一気に片をつける)→静・巴のどちらか

 

2巡目

アミポテト・マッシュポテトなどやや重めの軽食→薙刀モチーフ→静・巴のどちらか→太鼓鐘貞宗 パンナコッタ→サラダ→鶴丸ティラミスプリン

 

〜休憩〜

コーヒー飲んだり、グッズを買いに行ったり数分時間を潰す

 

3巡目

伊達組モチーフ→サラダ→大倶利伽羅 オペラキャラメルサレ

 

これで簡単に一周が出来る。とは言えないかもしれないが少なくとも全く食べられなかった、という悲劇は避けられる。

いや楽しめれば別に量とか種類とかそこまでこだわってないよ…(ドン引き)という人もせめてアミアミポテトは大量に取らない方がいいことだけは覚えて帰ってくれ。

 

とかく、あれこれ言ってきたが、結局は美味しく食べたもん勝ちである。きっとヒルトン様もそれを望んでいるし、必死こいて食べた挙句気持ち悪くなって後味最悪だなんて笑止。本末転倒も甚だしい。なので、そういう空間を味わうことも含めたチケット代なのだとまずは楽しむことが先決だろう。

たかが、コラボビュッフェと侮ることなかれ。ヒルトンの一流シェフたちによってありとあらゆる白と黒が推しを媒介して表現されている。白と黒と刀剣乱舞というテーマから無限の引き出しを披露している。そんなシェフたちの英知を集結させたいわば総合芸術なのだ。

追加開催も決まったことだし興味のある方は是非行ってみていただきたい。

「SUSURUのミッドナイトTV」は『永遠に大学生』のヤツらで構成されている

 

 

最近、かのモノマネが巡回どころかご本人熱演でさらに話題となった「SUSURU TV」

二郎系ラーメンが好きで、でもその敷居の高さにひよってしまい、なんやかんや一度もお店に足を運べず、どんどん耳年増になっている(それ好きって言っていいのか…?)わたしももちろんお世話になっている。マイキーがいたら膝で蹴られているところだ。

 

alu.jp

 

そんなわたし、最近はサブチャンネルである「SUSURUのミッドナイトTV」にお熱である。

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(ちなみに、本編はこちら!)

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「ズルズル!」から始まるお決まりのオープニングとは異なり、かなりゆったりとした雰囲気でサブチャンネルの動画は始まる。

しかも、登場するのはSUSURU本人だけでなく、SUSURU TVを運営する会社の社長であるチャル蔵さん、編集担当のノビーさんの三人体制で行っている。

 

サクサクテンポの本編も良いが、のんびりソファとかに座って録られる動画もなんとも裏番組っぽくて良い。

 

しかも、何かしらラーメンに関することかと思いきや、中学入試を解いたりおすすめのコンビニ飯を紹介したり、もはやラーメン関係ないところもこのチャンネルの魅力だ。

 


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このチャンネルで意外にも、SUSURUは話を聞く側であることがわかる。そして普段メインにはほとんど登場しない二人が進んで盛り上げているのだ。このわちゃわちゃ感たるや…

アイドルや芸人さんのラジオで繰り広げられる男子高校生のような仲良し感があまり得意ではないのだが、世代がかぶるだけに出てくるネタに毎度笑ってしまう。そうか、芸人さんラジオが好きなみんなは世代がかぶっているから好きな説もあるのかもしれない。

特に、ノビーさんの字幕芸で笑ってしまう。字幕で笑わせにくるのズルイ。わたしはこういう動画作りに弱いのだ。

 

ちなみに字幕芸といえば、別のチャンネルになってしまうが、ゲーム実況チャンネル「ドコムスチャンネル」も好きだ。編集担当であるやさぞうさんの字幕芸、なんともツッコミが絶妙で素晴らしい。

ちなみに実況者のドコムスさんはバンド「cinema staff」のクノヨウヘイさんと同一人物らしい。アニメ「進撃の巨人」のEDを担当してるんだって。そんなすごい人だって知らなかったよ、ドコムっち…ただのゲーム大好きおじさんだと思ってた…(失礼)

 

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この三人の会話は基本的に中身がない。

でもそれでいいのである。それが良いのである。

急に歌いだしても、企画倒れでグダグダになっても、お友達同士で組んだ学生Youtuber特有の身内ネタ丸出しでも、この男子大学生の会話に混ぜてもらってる感がたまらんのである。

あのしっかりとした構成編集を誇る「SUSURU TV」はどうしたのだ、と心配になるほどのグダがあってこそなのだ。

 

そんな「SUSURUのミッドナイトTV」にわかファンによるオススメ動画を3つ紹介したい。

 

➀「こういうのでいいんだよ」を持ってきた人が勝ち【コンビニカップ麵】」


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タイトルには【コンビニカップ麵】と、あたかも最初からテーマにしてたかのように装っているが、実際コンビニ最強の組み合わせを用意したらたまたま三人ともカップ麵がかぶっただけである。その時点で人によってはグダである。

 

でも内容としては「いや確かにそう」と言わざるを得ない。基本的に二品ずつの組み合わせであるが、そのチョイスが完全に男子大学生の昼食かサラリーマンの昼食なのである。

コンビニで買うから少しでも健康に気を使った方がいいのでは?と悩んだ末、結局こういうのを選ぶ人間の気持ちを非常によく表現している。なんならわたしも多い時は週に二、三ほど選んだ記憶がある。

ちなみに、わたしだったら蒙古タンメン中本のカップ麺とから揚げ商品をチョイスするだろう。

 

②「【大食い】ペタマックスラーメン、ラーメンYouTuberならすすれるだろ」


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全然すすれてない。

三人ならいけるだろうという自信も別段なく、終始不穏なまま進む本動画。チャル蔵さんが塩分に悩まされながら、頑張って食べる姿は必見だ。

使用するお湯の多さ等、すでに数多のペタマックス動画で聞いた覚えのある反応と、途中から歌いだしたり野球部身内ネタをぶっこむなど基本的にやりたい放題である。

ただこれが不思議とめちゃくちゃ面白いんだよなあ。

この恐らく、途中で会話が途切れたんだろうなという尻すぼみな盛り上がりの感じがなんともリアルで良い。

突然歌い出した挙句、まさかの選曲をするノビーさんには声を出して笑ってしまった。万人にすすめられるかは自信ないけど、この感じ、好きな人は多分好きである。

 

➂「ラーメン直後に寿司どんだけ食える?【寿司大食いバトル】」


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かっぱ寿司の本格家系ラーメンを紹介する流れで始まったこの動画。

ラーメン+追い飯後に寿司を食べるというかなり身体を張った企画である。

 

そして特にネタの紹介をするでもなく、黙々と好きな寿司を食い続ける。皿数の勝負なのに、三貫乗った皿を注文してしまうノビーさんや割と僅差のSUSURUとノビーさんを余所に5皿近く差をつけられるチャル蔵さん等各々の「っぽさ」が良い。

 

三人の為人がうかがえる動画である。

 

まとめ

 

企画系Youtuberはグダってなんぼのところがある。

 

構成やら編集やら番組として成り立つのかうんぬんよりも、楽しそうに食べたり何かに挑戦したりする様子をまるで混ぜってもらってるかのように見せてもらうのが楽しいのである。

そういう意味では下手な企画系Youtuberよりよほどグダレベルが高い。本編があんなだけに。

 

ぜひ良質なグダをお求めな方はチェックしてみてほしい。

 

お読みいただきありがとうございました!

【スタステ4thレポ】「声優さんだから」はもはや通用しないのかもしれない【後編】

レポにしても感想メモにしても熱量と文量がいささか大きすぎた「あんさんぶるスターズ!!Starry Stage 4th」

自宅参戦であることをすっかり忘れてブチ上がり、後日お隣さんから苦情が来そうでヒヤヒヤしているほど盛り上がった「あんさんぶるスターズ!!Starry Stage 4th」

 

今回はその後編である。

 

前回では、事前に立てたセトリ予想は見事打ち砕かれ、予想のはるか上をいくものだったということ。そして観客とのコミュニケーションが主体というよりもパフォーマンスが重視されたライブなのでは?という点に触れた。

 

kodomoa.hatenablog.com

 

それでも衣装や歌、ダンス、キャスト陣の振る舞いに到るまで「あんさんぶるスターズ!!」の世界を遺憾なく表現していたのは間違いない。

他にも特筆すべきこととしては、増田俊樹さんが欠席し、急遽朔間零さんがサプライズゲストとしていらしていたことだろうか。

あまりに自然だったから皆、彼が増田俊樹ではなく、朔間零だったことには気が付かなかっただろう。

 

それでは引き続き、セトリと共に各楽曲を振り返っていきたい。

※前回同様、以下はネタバレになってしまうので、「円盤まで待つぜ!」という方はご注意くださいませ※

 

 

 

 

 

 

 

8/29(日)day2 セットリスト後半戦

 

⑬Crazy:B 「指先のアリアドネ


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クレビ七変化が見られるイベ曲「指先のアリアドネ

背景がハワイアンズとかの南国で見かけるキャンプファイヤーに変わった瞬間オタクはピンときた。

 

前曲の「Crazy Roulette」が最初期の曲だっただけに新曲であるアリアドネから見れる成長を楽しむのもオツだ。そして、前の曲との温度差である

思ったが、ALKALOIDといい彼らといいどうしてこう悩ましげな曲が似合うんだ。

ルーキーとはなんだったのか。こんな胸元ガバァ開いてても全然いやらしくない。胸を強調させるようなけしからん黒ベルトをこうもスタイリッシュに着こなすのはクレビだけである。

ライブでも、比較的若くて元気要員である椎名ニキ役・山口智広さんと桜河こはく役・海渡翼くんの変貌が凄まじい。

特に山口さんといえば、ニキ同様お料理が得意な声優さんとして知られるが、やはり本業はプロの声優。完全にニキ(セクシーのすがた)が憑依していた。ニキズキッチンの人ではないのである。

 

⑭デッドマンズ 「Death Game Holic」

 

やってくれたな、オイ。

 

デッドマンズといえば学院時代でも遥か昔。まだトリスタどころかえ~ちくんすらトップとして君臨してなかったあの頃。大神晃牙と蓮巳敬人、そして朔間零の三人で結成されたユニットだそうだ。

 

7月のday1、day2でAtoZやらエキセントリックパーティやらなにかしらぶっこんだらしいじゃない、あんスタ君よお。ホント君のそういうところさあ(略)。 

てっきり今回はシャッフルユニットのヴァルカロイドだけかと思ってたら見事度肝を抜かれた。まだ心臓鷲掴みにされてないはずだが、死んでしまった。

 

そして、気だるげな俺零ちゃんを演じる増田さんの隣で、棒立ちの梅原裕一郎を見られるのは今回のライブだけ!

あまりの棒立ち具合に笑ってしまった。やっぱり君は紅月だったのね。

恐らく当時もオラオラ行く二人にどこか乗り切れなさを感じつつも、一生懸命悪ぶったパフォーマンスしていたのだろう。そうと考えるとめちゃくちゃ愛おしい男である、蓮巳敬人。

わたしはたびたび(しつこく)述べている通り、ゲームとしては比較的新参者なので、

「こっ…これが、あの伝説の朔間零地下ライブハウス時代…!?」

と完全にあんスタ世界の新参モブに成りきっていた。

 

⑮Jin&Akiomi 「Rainbow Stairway」


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デデデッデーデ!!デーデッデッデ!!

 

というイントロが印象的なことでお馴染み(?)「Rainbow Stairway」

歌いだしから駒田さん特有の圧の強い歌声が聴けることでお馴染み「Rainbow Stairway」

 

先生ズ二曲目としてはやはりこれは外せないか。まだ若かろうに、何故か若者への応援ソングを歌っている。いや、それほどまでに当時からカリスマ性があったのだろう。

ライブも終盤にさしかかり、この曲を聴くことで不思議とこれまでのアイドル達の軌跡が見える気がした。

 

⑯ALKALOID 「翼モラトリアム」(Acoustic Version)


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アコースティックバージョンでますますエモを高めたエモ曲の権化「翼モラトリアム」

前曲が「Rainbow Stairway」なので、ベテランからルーキーへの流れもどことなく感じられて、オタクは完全に言葉を失った。

 

嘘か真か、公式かオタクの妄想か、ALKALOIDは巽が足を怪我しているからあまり激しいダンスパフォーマンスをしないときいたことがある。そのせいか、ALKALOIDにはこの曲のようにしっとり歌いあげるようなボーカルメインの曲が多い。

アコースティックバージョンになったことでよりキャストさんたちの声や息遣いまでもが鮮明に聞こえたような気がした。

ラスト、一彩のパートではガッくん(梶原岳人さん)の伸びやかな声が会場中に響き渡って鳥肌が止まらなかった。

 

⑰紅月 「薄紅色の約束」


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ALKALOIDの余韻を残したまま、お次は紅月のターン。

個人的に「ヒラヒラ」部分のパフォーマンスが好きで、自宅でもペンラをヒラヒラさせていた。

実はこの曲、紅月の中では百花繚乱の次点で有名だし、さぞライブの定番ではと思っていたら1stではセトリに組まれておらず初披露だそう。

歌いだし「舞い上がれ」から梅ちゃんの本領が発揮されている。

梅ちゃん、あんな涼しそうな顔で伸びのエグいパートもさらりと歌ってしまう。デスゲームでもシャウトしていたが顔色一つ変わってない。おまけに音もブレてなかった。さすがプロ。怖えよ、喉どうなってんだよ…

その涼し気でさらりとこなす実力と言葉の端々から感じる「ああ、きっと努力の人なんだな」といったストイックさを見ているとやっぱり蓮巳敬人はこの人にしか出来なかったんだなとつくづく思った。

 

⑱紅月 「紅月いろは唄」


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めちゃくちゃ待ってたイベント曲「紅月いろは唄」

イベ曲の中ではかなり好きな部類に入るこの曲の良いところは、鬼龍紅郎の”漢”が全面に押し出されているとこ。

MVでもサビでは大股開きで足を前にドン!!っと踏み込むところに、紅郎の重みを感じる。実際ライブでも神尾さんの地底を震わすような力強くも渋い声が会場中に響き渡っていた。

紅郎ちん、こんなますらおぶりなのに、裁縫が好きでメンバーの衣装も担当しているとか文武両道が過ぎる。そして神尾さんもこんな渋くて漢らしいのに、プロのマジシャンでもあり料理も上手だったりと手先が器用なところもギャップである。やはり、先程同様この方も選ばれるべくして選ばれたのだな、と。

 

他にもこの曲の良いところは、いろは唄の持つ「栄枯盛衰要素」「千代に八千代にと永久に伸びゆく紅月」を表現する歌詞に変えて、オマージュしている部分である。

例えば、

色は匂へど 散る気もなく

次の高みへと

我が世誰にも乱せぬと

心に鬼を飼い

*1

この部分や、

有為の奥山幾度も超え

まだ道半ばと

浅き夢など気取らずに

言わせておけばいい

といった部分。

正直、めちゃくちゃかっこいい。

さすが実力派ユニット紅月である。イベント当時も新たな局面にきて伸び悩んでいたものの、自分のユニットの色を貫き通す様から紅月らしさを感じたのだ。

ライブでもこうした紅月の良さが遺憾なく発揮されていた。

 

⑲UNDEAD 「Gate of the Abyss」


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やはり心臓を鷲掴みにしにきたか。

 

アンデを代表する二曲は?と聞かれたら、色々答えは割れそうだが、私はメロダと共にこの曲を選ぶと思う。

ゲームでは無慈悲にも、難易度はレベル30。新たに高難易度の曲が追加されたとはいえ、まだまだMVを見る余裕なんてない非常にアップテンポな曲である。

そしておそらく歌う側にもかなり高いレベルが要求される曲だと推測している。

アンデの特徴なのだろうが、ロック調が多い故テンポの速い曲が目立つ。そして観客のボルテージもあがりやすいからコールアンドレスポンスにも力を入れなくてはならない。

この忙しすぎる名曲を、観客を煽りながらも手は抜かず、きちんとパフォーマンスするアンデのメンバーには毎度惚れ惚れしてしまう。

盛り上げながら、妖艶にパフォーマンスするのって難しいのだ。

 

 ⑳UNDEAD 「Melody in the Dark」


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そして、お次はアンデの原点であるメロダが披露された。

2ndの流れからしても、恐らくこれが最後の曲なんだろうな、とわかるとちょっと寂しくなった。が、そんな悠長なことは言ってられん。自宅でハチャメチャにコールした。

イントロを聴いて気合いを入れ直す曲ってなかなかないだろう。わかった瞬間「あ~そうですか…ほないかせてもらいます」と本田圭佑ばりに目の色が変わる、そんなオタクがわたしの他にも絶対いたはず。

 

というか、これも本当はみんな声出したかっただろうな~キャストの皆さんも聞きたかっただろうな~

そう考えると、今回こうしたレスの多い曲をたくさん持っているUNDEADにとって4th出演ってかなりの挑戦だったと思う。

次は絶対にみんなで「we are UNDEAD」しようね。

 

㉑Knights 「Mystic Fragrance」


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アンデの全力パフォーマンス(主に我々の)が終わってただでさえ少ないオタクのHPは大分減ってしまったが、まだまだ休ませてはもらえない。

お次はKnightsの新曲「Mystic Fragrance」が披露された。

「ウォウウォウウォウウォウ…」のイントロ部分でシャトルランで折り返さなくてはならないあの瞬間を不意に思い出してしまった。

アンデで燃え尽きちゃったオタク、一緒に体力作ってこうな!

 

注目したいのは、キャストコメントの際にKnightsのメンバーも仰っていたが、やはりそれぞれのダンスのこだわり。

特に伊藤マサミさんのバレリーナのようなターン!

わたし自身まったくバレエに造詣がないので、どんなターンか詳しくはわからないがはっきりとせないずが憑依していたことはわかる。

(調べてみたところ恐らく「ピルエットターン」だと思われる)

 

㉒Knights 「Article of Faith」

 

2nd夜公演では、アコースティックバージョンでお披露目された「Article of Faith」

あいにく、朔間凛月役の山下大輝さんがいらっしゃらなかったが、今回は五人そろってパフォーマンスが出来たので嬉しい。山下さんも心なしか嬉しそうだった。

 

この曲の良いところ、たくさんあるとは思うが、個人的にはやはりKnightsを象徴するような歌詞だと思う。

それについても公式にして、最大手である作詞家の松井洋平大先生はこう仰っていた。

 

いやもうホント…その通りだと思います…

開催についても色んな声が上がる中でそれでも声に応えようと、最善を尽くし開催に到った。その事実を堂々と宣言し、象徴するような、そんな一曲だと私も思う。

 

㉓Crazy:B 「Be The Party Bee!」


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ラストはなんとクレビのこの曲!!

個人的にはめちゃくちゃ嬉しかった。なんならちょっと泣いた。

 

というのも、実はこの曲に一年半前のわたしはかなり救われていたのだ。

新生活と同時にコロナが流行し、毎日忙しいのに誰にも会えない。慣れない環境で満足にコミュニケーションも出来ない。そのことに実際かなり参ってしまっていた。

まさしく毎日が灰色で、日常に殺されかけたわたしをこの曲が代弁し救ってくれたのだ。

 

さらにわたしはイベストを読んで、天城燐音に関しては

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こんな感じで、かなり重ための、ドン引き待ったなしの感情を持っていた。

何を言っているかわからないだろう。実は一年経った今見返したわたしもそこまでわかってないのが恐ろしい点である。

実際問題このグループの闇は深く、そんな彼らがこんな明るく人を元気付ける曲を歌っているのは胸に迫るものがある。

 

確かにイベストでは卑怯な戦術で他のユニットを次々と陥れた。ヘイトを集めるためとはいえ、傷つけられたファンがいたのは間違いない。そんな人達からしたら、この曲はさぞ投げやりで、刹那的な快楽主義者の歌に聴こえたと思う。

 

でも、投げ出したりすることって実は大切だ。煮詰めすぎると、人はどこまでも追い詰められる。そのことを知ったわたしにとってこの曲はほどよく世の中と上手くやっていくことを教えてくれた。

 

最後の最後に、「このイベントは終わっちゃうけど、また嫌な日常がくるかもだけど、せめてこの瞬間だけはハッピーであれ!」という思いも伝わったような気がした。

 

アンコール「Walk with your Smile」


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全ユニットのパフォーマンスが終わり暗転する会場内。

そこからしばらくして、本来だったらアンコールが聞こえる筈の静かな会場にいくつもの、薄オレンジの光が天井へと昇っていった。

ちなみにめちゃくちゃ感動的な演出にも関わらず、なんかチームラボみたいだな…と察しの悪いアホなわたしはぼんやり思っていた。

 

「あ!?この演出はもしや…!!」とやっと気が付いた頃には、全メンバーがステージに登場。

イベントを走るためにうん千回は聞いたであろうあの優しいイントロが流れていた。

 

声量の問題なのか、途中全員下ハモを歌い出した時はちょっと面白かった。

 

キャストコメント→「FUSIONIC STARS」→「BRAND NEW STARS!!」


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アンコールまで終わったところで、初めて全キャストが集合。キャストコメントのコーナーに移った。

クレビのキャラMCと合わせるとわずか二回しかない本公演のMCを、J&Aの駒田航さんと樋柴智康さんが務めた。数分ずつとはいえ、全ユニットの感想を聞けるのは正直、待ってたと言わざるを得ない。

和気あいあいとしたコメントの中で、しきりに述べられていた「スタッフをはじめとした運営の皆さんがいてこそ4thが無事成功した」という言葉に「ああ、本当に難しかったんだな」と改めて実感した。

笑顔のパフォーマンスの裏で、この時期に開催することへの不安と常に戦っていたのだな、と。

その流れで「FUSIONIC STARS」と「BRAND NEW STARS!!」を聴くとまた意味が違ってきこえた。

ちなみに、関係ないがValkyrieは今のところ1stから全通らしい。全通らしさがうかがえるトーク力で会場のしっとり具合を全てかっさらっていった。おい、あんスタの格式担当。それでいいのか。

 

「声優さんだから」はもはや通用しないスタステ4th

アイドル声優」という言葉がなんとなく苦手だった。

もちろん今の時代、声のお仕事だけでなく「歌って踊れる」はマストで、トーク力やビジュアル等でお仕事内容が多岐にわたっていることは確かだ。声優さんの多彩さを表現した言葉であることは間違いないし、そうした実力を評価した言葉だとは思う。

こうした言葉はアイドルをテーマにしたゲームやコンテンツが増えてきたことによって余計耳にするようになった。

 

でも、たびたび週刊誌などで使われるのを見て、この言葉の裏には「アイドルぶりたい声優」、「ちやほやされたい声優」といった一種の小ばかにされたニュアンスを感じていた。「どっか勘違いしてない?」とうがった視線をも時には感じていた。

わたし自身、自宅等で、ファンでも何でもない人達の目の前でライブ配信やDVDを見ることがある。その時、本業ではない彼らのパフォーマンスは必ずといっていいほど比べられるのだ。時には、「見てて恥ずかしい」とか「見るに堪えない」とか、結構傷付く言葉も投げかけられる。

その際、わたしも恥ずかしさから「いや、声優さんだから。本業は声のお仕事だから」とフォローでもなんでもない言葉を投げかけてしまっていた。一生懸命やっているにも関わらず、そんな彼らを自分も応援しているにも関わらず。

わたしも心のどこかでパフォーマンスについては、彼らと本業のアイドルを比べていたのだろう。

 

しかし、このライブを見て、わたしはこれまでの「いや、声優さんだから」と言っていた自分を恥じた。

誤解を恐れずに言ってしまえば、彼らは全力で「アイドルのふり」をしているのである。

その目的は、決して自分達がアイドルになることではなく、ファンから愛され応援されるキャラクターを演じることだ。そうした意味では彼らがやはり役者であることは間違いない。

 

「あのキャラクターだったらどう動くだろう、どのようにファンサして、コメントして…」たとえ、台本があったとしても一挙一動まで意識して寄せていくのは並大抵のことではないのだ。

加えてこの状況で一人でも多くの人に楽しんでもらうためには、考えることも人一倍多かっただろう。

そうした意味では自分自身をコンテンツとするアイドルとはもう一段階難しいことを成し遂げている。もちろん、別にどちらが優れているとかそういう話ではない。

 

その中で無事4公演全て終えることができた「あんさんぶるスターズ!! Starry Stage 4th」

確かに本業のアイドルによるライブとは少し在り方が違うかもしれない。

でも声優さんもファンである自分たちも、この「あんさんぶるスターズ!!」というコンテンツを共に作り上げ、応援しているんだという一体感は、まぎれもなく「アイドルによるライブ」だったと言えよう。

 

そうした意味では、「アイドルとは何だ?」を「ズ!!」へ移行後、メインストのテーマにしたあんスタ君に答えが出されたような気がする。

 

というわけで、4年後まで運営スケジュールが決まっているらしい「あんさんぶるスターズ!!」

手堅いコンテンツとしてその実力を遺憾なく発揮し見せつけられた公演であったことには間違いないだろう。その動向にますます目が離せない。

 

お読みいただきありがとうございました!!

*1:出典:歌ネット https://www.uta-net.com/song/299846/

以下他の歌詞も同様にこちらのサイトから引用しております

【スタステ4thレポ】「声優さんだから」はもはや通用しないのかもしれない【前編】

【公演情報】
スタステ4th8月公演Day.2が無事終了いたしました🎉
これにて全公演が終了となります🎊

会場にお越しの皆様、ライブビューイングにお越しの皆様、配信でご視聴の皆様、たくさんのご声援ありがとうございました!#あんスタ #スタステ pic.twitter.com/i2Q0MLrcqc

— 【公式】あんスタ!!Starry Stage (@es_StarryStage) 2021年8月29日

 

スタステ4th全日程が終了した。

 

わたし自身8/29(日)day2のみで、

今の情勢を鑑みて自宅での参戦となった。

 

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いや、なにこれと思うかもしれんが、

部屋を真っ暗にしてペンラさえ振ってしまえば現地とそう違いはない。

 iPhoneとテレビを繋ぐケーブルをESmusic gardenの帰りに突発的に購入したのが功を奏した。

簡単に今回の公演も大画面で楽しめておすすめである。

 

 

 

ストリーミング配信というのは初めてだったが、会場の熱気ある様子が画面越しでも伝わってきて開演前はかなりソワソワした。おうちでもライブが楽しめるって案外クセになりそうだ。

 

個人的に公演前あらかじめ本気でセトリの予想を立てていたが本番は予想のはるか上をいった。

ちなみに諸事情で見れていない8/28(土)day1公演はセトリや演出で被る部分も出ると考慮し、Twitterなど事前情報を遮断したのでノーヒントでの希望マシマシのセトリである。

 

※以下はわたし個人の予想です※

  1. 全ユニット持ち歌は4曲を想定。
  2. ラストかアンコールに「Walk with your smile」が絶対入る気が。

ALKALOID 「Kiss of Life」「Distorted Heart」

Crazy:B 「Crazy Roulette」「PALANOIA STREET」

MC➀

紅月「紅月いろは唄」 「斬-決意ノ刃-」

MC②

Jin&Akiomi「輝きの中で」

UNDEAD「Nightless world」「Gate of The Abyss」

MC➂

Knights「Knights the Phantom Thief」←Mで譜面加入の伏線的な。希望。

「Little Romance」

ALKALOID 「翼モラトリアム」

MC➃(折り返し)

UNDEAD「DESTRUCTION ROAD」「Melody in the Dark」

紅月「祭夜絵巻」「薄紅色の約束」

Crazy:B 「指先のアリアドネ

MC➃

Jin&Akiomi「Rainbow Stairway」

Knights「Grateful allegiance」「Mystic Fragrance」

Crazy:B 「Honeycomb Summer」

ALKALOID 「Living on the Edge」

MC⑤

全体曲「Walk with your smile」

アンコール「BRAND NEW STARS!」

 

結論から言うと、MCパートが異常に少なかった。

終わりの一言が少しだけ時間多かった気もするが、それでも少ない。やはりこの情勢下で行うからこそパフォーマンスのみに集中して欲しいということなのか。

そして、新曲を除き意外な曲も多かった。特に紅月とUNDEADに関しては、そうくるか~と思わせる曲も多く運営のこだわりを感じた。

さっそくセトリと共に振り返っていきたい。一応この先はネタバレなのでご注意くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

8/29(日)day2 セットリスト

 

➀ALKALOID 「Kiss of Life」

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ここは正解。

ALKALOIDの原点。ここから全てが始まった。歌詞の「Standing on the edge」はイベ曲「Living on the edge」に繋がっている気がする。

ちなみにオタクは「we are holic star!」で号泣したよ。

え~ち君の手札だった彼らが正統派スターであるトリスタとはまた違った、今や誰もを魅了する中毒的スターになっている。一年経ったからこそめちゃくちゃエモい。

ちなみにベタベタの純ジャパのわたしはまず聴き取れない

(We wanna take a chance. We have a weapon to get win. Somebady says "impossible ",but we never give up!)

 *1

 

この部分。当初落ちこぼれ扱いだったからこそのハングリーな力強さを感じる。

 

そしてALKALOID、衣装が良かった。リリイベの時より色味とか寄せててグレードアップしている。

中に着ているななめがけ抱っこ紐のようなベスト(燭台切光忠ベストと呼ばせて頂いている)は軍キャラには必須なのか?ただただ良い。好き。

 

②Crazy:B 「Honeycomb Summer」


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いや、こう来たか~~~

タオル振り回したくなっちゃうアイドルグループ第一位、Crazy:Bさんは「ズ!!」から本格参入した自分にとって非常にホットなグループである。

割と新参だから早めに来るだろうと予想していたが、この曲を引っ提げてくるとは…

確かに夏という点では季節的にぴったりだし、アップテンポの曲が二曲続いてボルテージもますます高まった。「この夏は俺たちに任せな!」と言わんばかりのノリ。やはりサマープリンスはCrazy:Bということか。さすが、真冬でも水上バスで夏に走り出しただけはある。そういえば「Honeycomb Summer」のイベント内でも確かこのくらいの季節だった気が。

個人的には背景のモニターのクレビ感がハチャメチャに良かった。ネオンっぽい演出やヤシの木のイラストでクレビのイケイケなキュートさを全面に押し出していた。

ネオンっぽい演出と言えば…という感じで、「PARANOIA STREET」来るか…?

 

➂UNDEAD 「Nightless World」


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全然違った。発狂した。

そうか…アンデ、もう来るのか。正直心の準備が出来てないと死人が出てしまう。救心飲んでた自分はすんでのところで助かった。無事見届けることが出来た。あぶね~

先程も述べたようにゲームでは「ズ!!」から本格参入した自分だが、実はキャラと曲、なんとなくだがメインスト、他にも有名なストのいくつかは知っていた。

そして朔間零およびアンデ沼に落ちた。

過激で背徳的なユニットUNDEADさんだが、根っこは親しみやすく基本的にイイ奴等なのである。そして(心酔してついてきた大神晃牙を除き)朔間零がメンバーそれぞれに声をかけて結成したから関係は間違いなくズブのズブ。二枚看板オトナ組と高校生組とメンバーバランスもとても良い。ユニットの黄金比と個人個人のキャラの強さ、実力は他の追随を許さない。天下を取ろうと思えばいとも簡単に取れる実力ある強豪ユニットなのは違いない。

そして真顔怖怖アイドル大好侍の我にとって朔間零は理想のアイドルである。黙っていても攻撃力が高いというのは間違いなく生まれながらにしてビジュアル担当。そして白黒伽羅大好侍たる我、黒髪うねうねは問答無用で大好物である。謎の吸血鬼キャラといい、好々爺たる振る舞いといい、スラッとした高身長といい全て好きですとしか言いようのない。そんな私からすると…

あれ??増田さんいなくない??

これは…スタライだった…????

といった具合にどのカットを見ても完全に増田俊樹は朔間零だった。2ndの時から知っていたが改めて増田俊樹の恐ろしさを知った。

細貝さんも後ろの毛が長くてカワイイ~~羽多野さんも紫色のメッシュがアドニスっぽさが出ててサイコー。完全に憑依型の小野さんの晃牙力も凄まじい。みんなさらにキャラに寄せてきているのも見どころだ。

細かいところだが、晃牙のギターソロ部分を「俺様のギターソロだぜぇ…!!」って言いながら申し訳程度にエアギターする小野さんが好きだ。 

 

➃UNDEAD 「ハニーミルクはお好みで」

 

ここで意外過ぎる選曲が現れた。

あとから知ったがどうやらday1でも披露したそう。最近MVといいアンデの古き良き懐古ソングが多い。予想では季節的に「DESTRUCTION ROAD」にしたが、ハニーミルクも大正義、大優勝であった。2ndでもしっとり枠として「Darkness 4」があったので全然この可能性も存在したということか。

それにしても、え?

増田俊樹欠席したんか????

ここでもしっかり増田俊樹は朔間零だった。

 

⑤紅月 「祭夜絵巻」


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アンデが来るということは…やはり紅月参上。

まずはこちらも夏らしく「祭夜絵巻」を披露。背景のスクリーンで金魚がウゴウゴしている演出、非常に良かったです。

ちなみに、ヒゲドライバー提供の楽曲が案外好きなわたしはこの曲も紅月の中では一位二位を争うほど好きだ。ゆったりとした曲調やメロディがなんとも言えない郷愁引き立てる。

別作品になってしまうが、ヒゲドライバー氏は某演劇ゲームでも夏組の楽曲を提供しておりこちらもかなり好きなのでオススメしたい。

話を戻すが、実はちょっとこのカバディ部分を期待していた。

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さすがにやってはくれなかったが、パフォーマンスの雅さは満点でした。

キャストさんとしては、神尾さんのアップヘアも素敵だし、神永さんのポニテもキュートだったという印象。

梅ちゃんはセンター分けまでしたのだからユー眼鏡かけちゃいなよ…と思ったが確かに考えてみればステージ上で眼鏡のアイドルというのは現実問題見たことない。ゲーム内の演出ではキャラの判別ため眼鏡だが実際は蓮巳どのもステージ上では眼鏡ではなくコンタクトをしているのかもしれない。リアリティ演出のためだとするならば、確かにそれが正解かもと思った。その後普通にあきやん役の駒田航さんはバリバリ眼鏡で現れたが。

 

➅紅月 「花燈の恋文」

 

意外な選曲その二。人によってはそうでもないだろうと言いそうだが、1stでは披露していなかった曲を、ということなのだろうか。

あまり聴いたことなかったけど、この曲も素敵だな~~としみじみ実感した。そしてライブ後、飽きるまで聴いた。こうやって今まであまり聴いてこなかった曲を改めて楽しめるのはライブだからこその良さだと思う。

 

⑦Knights 「Promise Sword」

 

ここで満を持してKnights登場。

それぞれキャラクターによるボイス演出後の登場で、「待ってました!」と言わんばかりに盛り上がった。状況が状況じゃなかったら歓声がえぐかったと思う。でも、お前らの歓声はたとえ聞こえなくとも同じオタクの心には響いてたぜ…!

まずはアニメ18話のエンディングだった「Promise Sword」を披露。かの有名なストである『ジャッジメント』の回だったからこそ、ナイツPにはたまらない選曲だったのではなかろうか。

アニメに関しては賛否あったと思うが、個人的に『ジャッジメント』はあの30分という枠の中でKnightsとしてはかなりシンボリックであろうストーリーを絶妙に表現していてすげえねって思ってた。

 

⑧Knights 「Little Romance」


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やはりこのタイミングできたか。

ナイツPではなかったがあまりにもMVとカードが良すぎてそこそこ走った思い入れあるイベント「白昼夢*微睡みのユーサネイジア」。その楽曲である「Little Romance」。

イベスト自体も朔間凛月の優しさが溢れるストーリーだった。カードで見せた満面の笑みといいMVの最後、凛月単体の表情といい、それによって言葉に出来ない気持ちで涙を流したオタクも多かろう。

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*2

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 *3

あと忘れてはいけない。ライビュ勢狂喜乱舞の演出だった。

カメラ前でこれでもかというほどのファンサ!ファンサ!!ファンサ!!!

わたしは救心を飲んでいたから無事だったものの、テレビの前でCreepy Nuts「バレる!」のMVよろしくもんどりを打ってぶっ倒れたオタクも少なくないはずだ。

このご時勢だからか、ライビュ勢も多いと見込んだ演出を先陣切って行うのはさすがKnightsと言うべきか。

 

⑨Jin&Akiomi 「輝きの中で」

 

お次は先生ズ。「ズ!!」からはなんかよくわからん謎い組織、P機関に属してしまったが何かと今でも我々はお世話になっている二人組だ。

この曲については申し訳ないが知らなかった。「あんさんぶる体操」のカップリング曲だったようだ。

でも歌謡曲っぽさといい、チョイスの渋さといい「運営君さあ、こういうところあるよね。キミのそういうとこ好きだわ~」といった具合である。

そしてあとあとになって歌詞を見てハッとした。これ卒業ソングなのか。

歌いだしの

「いざさらば、と歌う それはよくあるはずのセレモニー」

という部分や、

「見送られながら、見送るように」「眩しかった僕らの未来に ふさわしく生きて欲しい」 

 

という部分からもわかる通り、

これは先生二人からアイドル達に向けた希望と別れの曲なのである。

あんスタが「ズ!!」へと生まれ変わって、舞台がESへと変わって確かに二人の出番はグッと減った。Musicメインのユーザーからしたらかつて「誤タップ先生」と呼ばれていたことも知らないだろう。

そんな二人からあんスタのアイドルをこれからもよろしくね、と託された気持ちになった。

あと全然関係ないが、駒田航氏の股下は何マイルなのだろうか。長すぎる。

 

⑩ALKALOID 「Distorted Heart」


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ここまでで全ユニットが登場しライブは折り返し地点に入った。

折り返しでもトップを飾るのはALKALOID。

「Living on the edge」のカップリング曲であった「Distorted Heart」(通称ディスハ)はMVの登場によって存在を知り一気にハマった方も多いだろう。何故ならわたしがそうだからだ。

 まず、比較的泥臭くもニュースター路線を貫いてきたALKALOIDがこういう技巧凝らした拗らせ恋愛ソングを歌っていたことに驚きだし、恋愛とは対極にいそうなメンツだからこそのギャップが良かった。歌わされている感が出ないようたくさん練習したのだろうか、なんか今まで幼馴染程度にしか思ってなかった奴等から知らん顔出てきたな…とちょっと置いてかれたような寂しさと、とはいえ溢れるセクシーさにオタクの心はぐちゃぐちゃになった(ここまで一息)

あと、どこかで誰かも言っていたがこの曲拗らせているからこその歌詞の表現も良い。自分の不器用さや歪んだ心を表現するのに

 二つ折りにしたいのに 重ならないから

 という言葉はなかなか出てこない。そして折り紙とかをイメージしてもらえるとわかるだろうがあえて角をずらすと、角山が二つになるので折り方によってはハートの様な形にも見える。

「Kiss of Life」を歌った時とは微妙に違った様子を今回このライブでも遺憾なく表現していた。

すごいなって思ったのが風早巽ソロパートの「正解なんてないね」部分、まさともさんの声の伸びと表情がMVと完全に一致していた。このパートを聖職者という立場を持ち、メンバー内では比較的先輩で「正解に導く側の人間」である巽に歌わせるというのはなんともエッジがきいてて良い。

 

⑪ヴァルカロイド(ALKALOID×Valkyrie)「Artistic Partisan」


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最近何かと騒がせている、シャッフルユニット企画ということでライブでも披露となった「Artistic Partisan」。

「そことそこか~」と個人的にはどういう化学反応が起こるのか期待でワクワクしていたが、

え、良い!!すごく良かったよ!!

ヴァルの様式美とALKALOIDのトランプ兵といったコンセプトがマッチしていてとても良い調和を生み出していた。

そして公式かつ最大手の作詞家・松井洋平さんがこのようにツイートしていた。

なるほど、そういうことらしい。さすが最大手。解釈大一致でした。一回ではきちんと聴き取れなかった部分も後ほどちゃんと聴き直したい。

ちなみに高橋広樹さんがおっしゃっていたが、9月9日リリースだそう。これを機にみんなチェックだ!

 

MC Crazy:B

 

ここにきてやっとMCか、と思ったらクレビ全メンバーがキャラになりきって会場内で配布されたフリフラの説明をしていた。

フリフラというのは、

FreFlowⓇ(フリフラ)とは
ソニーエンジニアリングソニー・ミュージックコミュニケーションズが共同開発した次世代ペンライトシステム。無線による同期制御を半径 200m程度内で本数無制限にて行うことができ、プログラムにより楽曲に合わせてリアルタイムに色を一斉に変化させることが可能。通常のペンライトとしての機能も併せ持っており、ファンとアーティストがより一体となれる演出システムとして、コンサートや CM 等でもすでに実用化されており、業界内外の注目を集めている。ペンライト型に加えて今回リストバンド型の新製品を発表。
近年ペンライトやリストバンドライトを無線制御するシステムは数種類登場しており、大規模会場等での実績も報告されているが、縦横無尽に走る光の列、寒色から中間色を経て暖色への滑らかな色の変化、会場全体をランダムに多彩に光らせる、フラッシュライトの様な高速点滅、などの各種演出効果を共存させて、且つそれらの変化を 10 種類別々にコントロールし、ステージ照明・演出とリンクさせ、3 万の色変化を無線で一括制御するシステムは世界初。(当社調べ)

*4

という要は運営側が一括で色を調節できるサイリウムである。

全員で振るなどの練習をしていてその後のパフォーマンスの導線にしていた。

やはり今回はあくまでパフォーマンスメインということだろうか。

 

⑫Crazy:B 「Crazy Roulette」


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こちらも「ズ!!」から参入の新ユニット「Crazy:B」の原点。

MV公開当初「え輩系兄ちゃんか…?かっこいいけど好きになるかな」と思っていたあの頃が懐かしい。

今回火柱がえぐい演出が数多くある中で最も火柱が似合うユニット一位タイを記録している。(もちろん、同タイは「UNDEAD」)

MVも数個しか公開されてなかった当時、よく言えば「スン…」としたスタイリッシュさを持ち、悪く言えばまだぎこちなさの残った彼らが中の人とはいえのびのびとパフォーマンスしていたのは非常に良かった。

完全に自分たちのモノにしていて堂々と歌っている様はやっぱり感慨深いものがある。笠間さんもおっしゃっていたが追いつこうと必死に頑張る彼らはいくらイケイケ!パリピ!輩系の兄ちゃんたちとはいえエモいのである。

 

前編まとめ

ということで、このままいくと文量がえげつないことになる「あんさんぶるスターズ!!starry stage 4th」8/29(日)day2公演のルポはここまでで一旦幕を引いておきたい。

 

残りは記憶が風化しないうちに、即座に書こうと思う。

 

読んでくださってありがとうございました!